次の日本語を英語で表現してみましょう。
コミュニケーションとは2つの情報処理デバイスを伴う過程だ。この過程において、一つのデバイスがもう一つのデバイスの概念の枠組みに影響を及ぼすということだ。例えば、口頭によるコミュニケーションは、話し手による聞き手の認知環境の変更ということで、その結果聞き手は話し手に似た考え方を受け入れる。 (参考問題:横浜市立大学)
[解説]
「情報処理デバイス」information-processing devices、「伴う」involving、「概念の枠組み」conceptual framework、「影響を及ぼす」exert effects on ~、「認知環境」cognitive environment、「~に似た」similar to ~、「変更」modification。「その結果~」はThey lacked teamwork, as a result of which they lost the game.「彼らはチームワークを欠いていて、その結果試合に負けた」のような前文の内容を先行詞とする関係代名詞を用いるとうまくまとまります。「受け入れる」はto consider an idea, a feeling, etcを意味するentertainを使うといいでしょう。
[解答例]
Communication is a process involving two information-processing devices. In this process, one device exerts effects on the conceptual framework of the other. Oral communication, for instance, is a modification by the speaker of the listener’s cognitive environment, as a result of which the listener entertains thoughts similar to the speaker’s own.
<ひとこと>
「情報処理デバイス」information-processing devicesの名詞+分詞型の語句を使うとdevices that process informationのように関係代名詞を使わなくても同じことが表現できます。「経費削減(の)」cost-cutting、「エネルギー節約(の)」energy-saving、「時間のかかる」time-consumingなどいろいろあります。cost-cutting measures「経費削減の対策」のように形容詞としても、with regard to the cost-cutting「経費削減に関して」のように名詞としても使えるので、便利ええでエ。