シャドウィングという練習法を聞いたことがあると思いますが、とても有効な練習法です。これは、音声教材などから流れてくる英語を影のようにすぐ後を追うように繰り返していく練習法です。
テレビのコメンテーターなどとして活躍しているデーブ・スペクター氏が、かつて語学教材の展示会が主催する講演で、外国語の習得法について話すのを聞いたことがあります。同氏がどのようにして英語が話せるようになったかの話?、ではなくて日本語をどうやって習得したかの話です。
一つの方法として、例えば移動中の車の中でラジオから流れてくる日本語をシャドウィングして、常に日本語を磨いているとのことでした。また、知らない日本語に遭遇した場合は、メモに書いておいて、英語で書かれた日英辞典ではなく、日本の国語辞典を使って意味を調べるとのことでした。お得意のギャグは何語の辞典で「勉強」しているかはわかりませんが。
シャドウィングは英語の練習法の一つで、これだけやっていれば話せるというものではありませんが、英語の発音とリズムを体得し、集中力を高める理想的な方法です。ただし、この練習は流れてくるお手本の音声を自分自身の声で消してしまうことがありますから、ひそひそ声、あるいは口パクでやってみてもいいでしょう。
シャドウイング練習に慣れるために、本文を見ながら、先ずオーバーラッピング(音声教材に重ねるように音読すること)を何度かしておくのがいいでしょう。この時大切なことは、読まれている文の意味を理解しておくことです。意味がわかっていないと、実戦で使えないからです。
シャドウイングをする人は第二言語習得意欲の高い学習者に多いです。皆さんも試してみてはいかがでしょうか。