カタカナで使われている英語はそのまま使えないことがあるので注意しましょう。また、どのような状況で使われるのかを知っておくことが、正確なコミュニケーションを図る上で大切です。
(タ)「タイム・リミット」→ a deadline
「約束のタイム・リミットまでに何とか支払いができたよ」であれば、I managed to make my payment by the stated deadline.といいます。deadlineは「締め切り」で、a time limit は「制限時間」です。ですから、The work must be completed within a certain time limit. 「その仕事は決まったタイム・リミット内に仕上げなくてはならない」のように使います。
(チ)「チェック・ミス」→ an oversight
「商品がリストになかったのは当方のチェック・ミスでした」は、It was an oversight on our part that the item wasn’t on the list. となります。
(ツ)「ツーショット」→ a photo of us/them together
「新婚カップルは渋谷のハチ公像の前で撮ったツーショット写真を見せてくれた」と言いたければ、The newly-married couple showed me a photo of them together in front of the Hachiko Statue in Shibuya. となるでしょう。He took two shots in the back.は「彼は背中に2発弾丸を食らった」という意味になりますからご注意を!
(テ)「デッド・ヒート」→ a close race
「トップの2走者のデッド・ヒートが予想される」は、A close race between the top two runners are expected. と言います。The competition was fierce, with a dead heat in one of the races. 「競争は激戦で同着のレースが一つあった」のようにa dead heatは「同着」の意味になります。a close race は状況や過程、a dead heatは結果に重きが置かれています。
(ト)「ドーナッツ化現象」→ urban sprawl
「無秩序なドーナッツ化現象を産み出すより生活の質を優先しないといけないと知事は考えているのかな」であればI wonder if the governor is of the opinion that the quality of life has got to come first above creating disorderly urban sprawl.と表現します。
<ひとこと> 私たちが日常生活の中で使ういわゆるカタカナ英語は年齢や職業などによってその割合は違うでしょうが、かなりの頻度で使われています。こうしたことばを知っていれば英語国民とも海外の非英語国民とも通じ合えることもありますが、そもそも英語と日本語の構造が違っていますから、うまく伝わらないことがあるので厄介ですね。