カタカナで使われている英語はそのまま使えないことがあるので注意しましょう。また、どのような語とともに使われるのかを知っておくことが、正確なコミュニケーションを図るのに大切です。
(ア)タイガースは昨日のアウェイの試合で勝った。
The Tigers won yesterday’s away game. これはそのままawayを使えますね。「ガンバ大阪は今度の土曜日はアウェイの試合だ」は、Gamba Osaka is playing away this Saturday. と言えばいいでしょう。
(イ)あの歌手、ヴィジュアルのインパクトがすごいね。
That singer makes a tremendous visual impact, doesn’t he? とそのまま使えますが、「インパクトがある」は、make an impactと言います。また、「~にインパクトを与える」というときは、The pandemic made/had a serious impact on tourism. 「パンデミックは観光に深刻なインパクトを与えた」と言います。この場合、give a serious impact to~ にはならないので注意して下さい。
(ウ)ケンはドラムのウォーミング・アップをし始めた。
Ken began warming himself up on his drum kit. のように動詞としての「ウォーミング・アップをする」は、warm oneself up ですが、名詞はwarm-upと言います。ですから、例えば「合宿でのウォーミング・アップの時に膝を痛めた」は、I hurt my knee during warm-ups in training camp.となります。
(エ)見物客たちは走者に励ましのエールを送った。
The spectators yelled encouragement at the runners.と表現します。yell at ~ だと「~を怒鳴りつける」という感じなので、encouragement 「励まし」を入れると応援で叫び声をあげている感じになります。また別の例として「決勝戦に臨むわが校のチームにエールを送りましょう」であれば、Let’s give a cheer to our school team going on to the finals.とcheerということばも使えます。ただし、send a yell やsend a cheerは言いません。
(オ)オーダーメイドでグローブを作ってもらうプロ野球選手がほとんどだ。
Most professional baseball players have their gloves custom-made. と言い、order-madeということばはないようです。また「旅行社がオーダーメイドのツアーを組んでくれた」であれば、A travel agency arranged a tailor-made tour for us.のようにtailor-madeを使って表現できます。