カタカナで使われている英語はそのまま使えないことがあるので注意しましょう。また、どのような状況で使われるのかを知っておくことが、正確なコミュニケーションを図る上で大切です。
(サ)「サービス・ランチ」→ lunch special
レストランなどで使われるserviceはThe food was good but the service was very slow. (OALD) 「料理はよかったけど給仕にかなり時間がかかった」のようにserviceには、「給仕」とか「接客」の意味がありますが、「割安」とか「おまけ」のような意味はありません。「あそこのサービス・ランチは本当に値打ちがあったな」は、The lunch special at that restaurant over there was really good value.(LDOCE)と言います。
(シ)「シェープ・アップ」→ get oneself into shape
シェープ・アップは、Our plans are shaping up nicely.(OALD)「私たちの計画は順調に進んでいる」のように物事がうまく進行している状況で使います。「彼女はシェープ・アップして日本のエマ・ワトソンになった」と言いたければ、She got herself into shape physically, becoming Japanese Emma Watson.(OALD)と言えばいいでしょう。
(ス)「スイング・アウト」→ strike out swinging against ~
「スイング・アウト」はstrike out swinging against ~と言います。ですから、「大谷翔平は3者連続スイング・アウトを取った」であれば、Shohei Ohtani struck out swinging against three batters in a row. (OALD)です。in a row は「連続して」の意味です。
(セ)「セールス・ポイント」→ a selling point
「立地、快適さ、アクセスのよさなど私たちの町はユニークなセールス・ポイントがあります」は、Our town has unique selling points such as its location, comfortableness and easy access.(OALD)です。
(ソ)「ソフト・タッチ」→ gentle-mannered
soft touch は「物腰が柔らかい」という意味はなく、「金を無心しやすい人」、「お人よし」のことで、Mr. Corazon ought to stop being such a soft touch.(OALD)と言えば「コラソン氏はお人よしもほどほどにすべきだ」という意味です。「物腰が柔らかい」はgentle-mannered で「私たちのチームの監督はソフト・タッチな人でした」であれば、Our team manager was a gentle-mannered man.となります。
参考英英辞書の略字:Oxford Advanced Learner’s Dictionary → OALD Longman Dictionary of Contemporary English → LDOCE